CA ARCserve® D2D r16 Update 8 リリース ノート
1.0 はじめに
2.0 拡張機能
3.0 修正された問題
4.0 既知の問題
5.0 制限事項
6.0 インストール
6.1 前提条件タスク
6.2 インストールの手順
7.0 CA への連絡先
1.0 はじめに
CA ARCserve D2D r16 Update 8 リリース
ノートをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このリリース
ノートには、この更新に関する重要な情報が記載されています。
2.0 拡張機能
この更新では、以下の拡張機能が CA ARCserve
D2D に追加されました。
- 修正プログラムがインストールされました。
詳細については、リリース ノートの「修正された問題」を参照してください。
- Microsoft Exchange 2010 SP3
サポートが追加されました。
3.0 修正された問題
この更新では、以下の問題が修正されました。
- CA ARCserve D2D r16 Update 7
の適用後に潜在的なデータ破損によってマージが失敗する問題。
(テスト修正 T5E5182/RO53648)。
この修正は、データ破損の問題に対処します。
この修正は、実際のデータ破損を修復するものではありませんが、今後のデータ破損の発生を防ぎます。
データ破損の発生後にこの修正を適用する場合、完全に保護されている復旧ポイントを新しく作成するには、新しいフル
バックアップが必要です。
データが破損しているかどうか不明である場合、データ破損検出ユーティリティ(AFUtil.exe)を使用して復旧ポイントのフル
スキャンを実行し、バックアップ
データの整合性を確認してください。
この問題の詳細と、データ破損検出ユーティリティの使用方法の詳細については、CA
ARCserve D2D オンライン ヘルプの「復旧ポイントのマージが失敗すると、復旧ポイントが回復不可能になる場合がある」トピックを参照してください。
注: CA ARCserve D2D r16
では、データ破損検出ユーティリティ(AFUtil.exe)は、Update
8 と共に自動でインストールされ、BIN
フォルダ(デフォルトでは C:¥Program
Files¥CA¥ARCserve D2D¥BIN)に保存されます。
- [受信者]フィールドの電子メール
アドレスで、ルート
ドメイン名にハイフンが含まれている場合に、「電子メールの[受信者]アドレスが無効です」というメッセージが表示される問題。
例: xxx@yyy.zzz-z。 (テスト修正 T245803)。
- バックアップ設定の保存に失敗したときに操作タイムアウト
エラーが発生する問題。 (テスト修正 T2D2930)。
- カタログ ジョブが失敗して、activity.log
に以下のエラーが出力される問題:
「vmdkimgdll.dll
で予期しない例外エラーが発生しました」
(テスト修正 T5LF180)。
- クラッシュしたセッションが含まれる場合に、マージ
ジョブが間違って起動する問題。
(テスト修正 T2D2932)。
- ジョブの起動時にバックアップ
ジョブが直ちにクラッシュする問題。
(テスト修正 T5E5180)。
- [ログの切り捨て]オプションでログを日単位で消去するように設定しても、Exchange
Server または SQL Server
のログが日単位で切り捨てられない問題。
(テスト修正 T2D2935)。
- ハード リンク
ファイルが個別の通常ファイルとしてリストアされる問題。
(テスト修正 T245799)。
注:
この修正を適用した後は、この問題を完全に解決するためにフル
バックアップを実行する必要があります。
- ユーザの表示名に「<>」またはその他の特殊文字が含まれている場合に、[電子メール
アイテムをダンプする]で Microsoft Exchange
のリストアに失敗する問題。
アクティビティ ログには、「ディスク
エラーのリストア メッセージ:
ファイル名、ディレクトリ名またはボリューム
ラベルの構文が正しくありません。」という内容のメッセージが表示されます。
(テスト修正 T2D2939)。
- スイッチ「/BKDIR」を使用すると MergeMgr.exe
が動作を停止する問題。 (テスト修正 T245802)。
- 一部のディスクが完全にマージされた後に復旧ポイントのマージが失敗する問題。
(テスト修正 T2D2944)。
- CA ARCserve Central Host-Based VM Backup セッションの
CA ARCserve Backup 統合バックアップの完了後に
CA ARCserve D2D マージ
ジョブが起動しない問題。 (テスト修正
T2D2945)。
- バックアップ
スケジュール設定で増分バックアップの実行が設定されていても、常にフル
バックアップが実行される問題。
(テスト修正 T5LE118)。
- 仮想スタンバイ変換ジョブがランダムに失敗する問題。
(テスト修正 T2D2947)。
- 手動で開始された MergeMgr.exe
の実行中に以下のメッセージが表示される問題:
「WriteAttributeString: attr[DetailTime] value[<time
string>] failed」(テスト修正 T245807)
- BMR の実行後に Windows 2003 または Windows XP
マシンが起動できずに以下のエラー
メッセージが表示される問題:
「次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows
を起動できませんでした: <Windows
root>¥system32¥ntoskrnl.exe(or hal.dll etc)」
(テスト修正 T5E5181/RO53672)。
- Update 7 の適用後に CA ARCserve Central Host-Based VM
Backup のポリシー展開が失敗する問題。
(テスト修正 T2D2927)。
- マージ後に CA ARCserve D2D
がバックアップ用の親ディスクを見つけることができないときにバックアップ
ジョブが失敗する問題。 以下のエラー
メッセージがログ
ファイルに見つかります: (テスト修正
T5LE119)。
- 仮想ディスクへの書き込みに失敗しました。
内部エラー=[親ディスクが見つかりません]。
- ¥¥xxx.xxx.xxx.xxx¥...¥diskxxxxxxxx.D2D
に対して親の固有 ID
を確認することに失敗しました。
- マージ ジョブが失敗して AFStor.log
に以下のエラーが出力される問題:
(テスト修正 T2D2951)。
- Microsoft Exchange メール アイテムのリストア
プロセス中に送信者と件名のデータがリストアされない問題。
(テスト修正 T2D2956)。
4.0 既知の問題
以下の問題がこの更新に存在していることが判明しています。
- Windows XP システムに CA ARCserve D2D r16
をリモート展開しようとすると、次のエラーで失敗する場合がある:
リモート ターゲット
ホストからインストール
ステータスのフィードバックを取得できませんでした。
症状:
タイムアウト
エラーまたは不正なネットワーク接続によりこのエラーが発生する場合があります。
XP システム上では、CA ARCserve D2D
インストールの完了が示されますが、再起動は失敗します。
システムを手動で再起動することはできません。
そのため、ハードウェアの再起動が必要になります。
この問題は Windows XP の既知の問題です。
解決方法:
CA ARCserve D2D を展開する前に以下の Microsoft
のパッチを適用するか、または CA ARCserve D2D
を、Windows XP
システム上にローカルにインストールします。
- ボリューム
エクステントがディスク全体に及ぶ場合、カタログ生成プロセスが応答を停止する場合があります。
症状:
ボリューム
エクステントは、ディスク全体で複数の論理エクステントを持つことはできません。
この動作はストライプ
ボリュームで発生し、単純なボリューム、ミラーリングされたボリュームおよびスパニング
ボリュームでは発生しません。
解決方法:
この動作が発生するのを防止するために、ボリューム
エクステントがディスク上で連続しているか、バックアップからこの種のボリュームを除外するようにする必要があります。
- "HP StorageWorks D2D4106"
デバイス上のネットワーク共有が CA ARCserve
D2D
のバックアップ先として使用されている場合、バックアップ、リストア、マージおよびその他の操作で、断続的なエラーが発生します。
バックアップ先としてこのデバイスを使用することは、お勧めできません。
- 圧縮および暗号化が行われないバックアップについては、一時停止後にマージを再開できない場合があります。
弊社は、現在この問題の解決に取り組んでいます。
5.0 制限事項
以下の制限がこの更新に存在していることが判明しています。
- マージ可能なセッションが複数ある場合、マージの一時停止/再開機能は圧縮セッションのみを対象とします。
- CA ARCserve D2D
では、バックアップ先フォルダを ARCserve D2D
ビューに変換するには、ファイル属性
"system" が必要です。 ただし、一部の NAS
ファイラでは、ファイル属性 "system"
はサポートされていません。そのため、送信先を
ARCserve D2D ビューに変更できません。
- リモート展開によって CA ARCserve D2D
をアップグレードする場合、CA ARCserve
Universal Agent サービス(r16
以降)がターゲット
コンピュータ上で実行されていると、展開が失敗する可能性があります。
この問題を回避するには、CA ARCserve Universal
Agent
サービスを停止してから、アップグレードを実行してください。
6.0 インストール
以下のセクションでは、インストールの前提条件およびインストール手順について説明します。
6.1 前提条件タスク
この更新をインストールする前に、以下の前提条件タスクについて考慮してください。
6.2 インストールの手順
この更新は、以下の 2
通りの方法でインストールできます。
注: D2D プローブは、Nimsoft インターネット
アーカイブから、ダウンロードし、インストールできます。
7.0 CA への連絡先
テクニカル
サポートの詳細については、弊社テクニカル
サポートの Web サイト(http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。
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